2016年度 社会人講話
「社会人講話(ようこそ先輩)」
 
 
総合学習委員会 早川 亨

7月1日 (金)午後、第13回社会人講話が開催されました。平成二十八年度は、14分野についてそれぞれ同窓生をお招きし、高校時代の思い出や進路決定の決め手、卒業後の苦労や専門領域などについてご講話いただきました。

生徒の書いた感想文を読むと、この講話が多くの生徒にとって自分の生き方や在り方の指針を得る大変貴重な機会となっていることがよくわかります。「何年か先、今度は自分がここに立ちたい」と夢を語る生徒もいました。

同窓会のご支援とご協力のもと、この素晴らしい行事が生徒にとってさらに有意義なものとなるよう今後とも改善に努めて参りたいと存じます。


生徒の感想から抜粋

【化学】

私は将来、文房具を扱う企業で開発の仕事をしたいです。鋳物と文房具ではそのモノには差がありますが、たくさんの人に何度も使ってもらえるように工夫を凝らし、研究を重ねて実現するという根の部分は全く一緒だと思います。

内山先生は学校で習ったことをそのまま生かしているとおっしゃっていたので私も学校の勉強を疎かにせずに頑張ります。今日の講義は私にとって身近だということもあってか、本当におもしろくてメモをとるペンが止まりませんでした。

【医学】

医者の一番のやりがいは、「人に感謝されること」だといいます。人助けを主な仕事とする医者は、もちろん失敗をしてしまうこともあります。しかし、成功すれば、患者さんを笑顔にし、新たな人生を発掘することもできます。

「ありがとう」 のひと言で頑張れるとおっしゃっていました。僕は今日のお話を聞いて、前よりはもっと医者になりたいという気持ちが大きくなりました。今日学んだことを生かして毎日頑張っていこうと思います。

【語学】

文字通り自分の未来に通ずるような有意義な講話を聴くことができました。文学とは何か、文学作品を書く者は何が大切なのか、それがはっきりとしました。
(中略) アイデンティティの確立ということが、われわれ若い世代の目標の一つであるといわれています。これだけは負けられないようなものを努力して手にする。若い世代の大きな課題であり、精神的成長のための障害です。

創作物にはそれを乗り越えるためのヒントが多く詰まっていると私は考えています。一人の高校生として、一人の人間として、自分は何ができるのか、それを再び考えさせられました。(中略) 研究、経験を積んで少しでも夢を措く小説家になれるようあがいてみせます。

【教育】

自分の性格、長所や短所をしっかりと見極めなければ大学を卒業してもその職業は続かないことが納得できました。自分と向き合い、進路を考えていこうと思いました。

「教育は人なり」といわれるように、教職という仕事はとても重要なものです。私も熱意を持って取り組む信頼、尊敬される教師になりたいです。そのために自らの人格をよりよくし、今から主体的、自主的な学習を心がけたいと思います。

また、教師になるとたくさんの人との出会いがあることもわかりました。そういう人たちの喜びは教師にとっての喜びにもなることも自分が教師になりたいと改めて思う理由になりました。

【映像】

報道という仕事は、まず自分が「素敵」「素晴らしい」と思ったものを誰かに見てもらい、よいものだと思ってほしいという思いから取材をするのだということ、また本当に伝えたいことは何なのかを明確にして観る人にちゃんと伝わるのかどうかを観る人の気持ちになってニュースは製作するのだということなど、自分の将来の夢との意外な共通点を発見することができました。今回の講話を聞くまでは、自分の将来の夢やなりたい職業のみを調べたり、それを目標にして努力してきたつもりでしたが、これからはもっと広い範囲に眼を向けて美術分野について理解を深めていきたいと思いました。
平成28年度 社会人講話講師一覧
グループ 区分 氏名(敬称略)
1.理学 化学 内山 照嘉(昭51)
2.工学 建築 飯塚 一樹(平8)
  電気 赤塚 輝元(昭44)
3.医療保険 医学 坪井 康紀(昭60)
  作業療法士 相場 有希子(平5) 
  介護 結城 真生(平13)
4.生物農学 生物 富山 智香子(平元)
5.人文科学 語学 若林 敦(昭53)
6.社会科学  法学 滝沢 亮(平16)
福祉 春木 邦子(平元)
経済 土田 正作(昭37)
7.教育 教育 大原 貞雄(昭51)
教育 鈴木 栄一(昭48)
8.芸術 映像 時田 美昭(昭54)
閉じる